iPS細胞が脚光を浴び、実用化が急速に進む細胞治療・再生医療において、‘安全’で‘品質が担保’された細胞製剤に対するニーズは非常に大きくなっています。しかし、現状の細胞製剤製造の特徴として、均一な製剤を安定的に供給する技術は未だ確立されていません。
そこで当社が有する「ヒト由来新規蛍光タンパク質コード遺伝子(図①-1)※」技術を用いて、 ‘安全’で‘品質が担保’な細胞製剤の製造技術となる細胞純化システム(図①-2)の確立を目指しています。
※国際特許出願済:WO2014/020933
・ヒト由来であるため免疫毒性が限りなく低減
・近赤外蛍光タンパク質を用いた精度の高い純化
・GMPに準拠した製造法として構築
本実用化は、
(1)実験動物用in vivoイメージング試薬(既存蛍光タンパク質よりも空間分解能の高い解析用途、等)
(2)細胞治療・再生医療で使用可能な細胞純化ツール、
として開発を進める予定です
生体内での細胞や分子の挙動を可視化するバイオイメージング技術は、ライフサイエンス領域のみならずメディカル領域において重要な技術となっています。現在、医療現場で活用されているMRIやPETといったイメージング技術は、(ⅰ)放射性同位体を用いるため侵襲性が高いこと、(ⅱ)大型装置・設備を必要とすること、(ⅲ)リアルタイム観察ができないこと、が課題となっています。
そこで当社が有する「新規近赤外蛍バイオイメージング法と光物質(図②-1)」を用いて、これら3つの課題を克服する次世代「近赤外蛍光バイオイメージング技術(図②-2)」の確立を目指しています。
・生体透過性が高い近赤外蛍光物質
・菌培養により低コストでの量産化が可能
・近赤外蛍光物質として新規な化学構造(現在解析中)
本実用化は、
(1)新規近赤外蛍光物質のスペックを自社解析した後、
(2)イメージング機器メーカーや医療機関と連携し、開発を進めていく予定です。
近年、化石燃料の枯渇やCO2増加による地球温暖化の問題の観点から、カーボンニュートラルなバイオマス燃料が化石代替燃料として注目されています。現在、バイオマス燃料は、可食原料を用いる第一世代、非可食原料である木片等を用いる第二世代まで実用化されていますが、食料競合や生産性の問題からこれらの問題を解決する第三世代のバイオマス燃料が強く望まれています。そこで当社は、組換え微細藻類を用いて、バイオマス燃料として利用可能な有用化合物生産に対応したCO2循環型システム(図③-1)を確立し、将来的には原子力に頼ることなく消費エネルギー生産を自活できる地域循環型都市(図③-2)の創造に寄与することを目指します。
・微細藻類の光合成によるCO2固定能力の利用
・生産効率を高め低コストを実現するための遺伝子組換え
・有用化合物の分泌による高純度かつ低コストな精製
・産業廃棄物を活用した効率的な生産システム
本実用化は、
(1)新規バイオマスシステムを当社主導で構築し、
(2)関係企業と連携し事業レベル(スケールアップ等)までソリューション開発を行った後、
(3)地方行政へのソリューション展開、を実施する予定です。
主にメディカル、ヘルスケア、アグリカルチャー領域において、クライアントが目指す新規事業の市場調査から計画立案、更に実行を支援します。